
庭石とは庭園における天然石の日本独特の利用法です。
天然の岩石を庭の材料として用いるものとして選び出し、加工せず庭の要所に配置するもので、複数組み合わせて設置する場合は石組と言います。
日本庭園では必ず使用される庭園技法の肝だが、海外では天然石を加工せずにそのままの姿で利用することは極めて稀なことです。
この庭石の材質・配置で庭園の表情が決まると言うほどで、日本ではさまざまな技法が生まれました。
| 野面 (のずら) | 自然において長い年月を経て風化した石の表面が見られる。 |
|---|---|
| 石の表情に 変化 | 全体として特長がある。整形で無い表面に節理・層理が見られる。 |
| 庭石 | 11個(1石)で十分に鑑賞できます。庭の景観を作るポイントになります。 |
|---|---|
| 組石 (物) | 2石以上の大小の石で構成します。立石、伏石、平石、構石として使用。 同系同色の石を使うのが基本です。 |
| 飛石 | 園路に配置する石で踏面が平らになっているものを進行方向に配置します。 小さ目の1足物から両足で立てる2足ものや多足物など大きさによって呼称が異なります。 打ち方も数種類あり2連打ちや3連打ち、雁打ちなどがあります。 |
| 沓脱石 (くつぬぎいし) | 飛び石と建物の出入り口を結ぶ石。約90×40×30cm以上のものを使用するのが一般的です。 |
| 石積用 | 護岸や法面などの防水・土砂流出防止を目的に使用されます。 |
| 山石 | ゴツゴツした角のある石で山間部などの地表面に露出しているものや地中に埋まっているものを掘り起こして使用します。 山さびがつきやすく植物の根が入り込んでいるものもあります。 埋まっているものは天然石のように見せるために、加工して風化が見られるように凹凸や傷を施します。 |
|---|---|
| 川石 | 丸みが出て趣のある庭石で最も庭にふさわしいとされています。 1971年に制定された河川法により河川からの砂利等の採取が禁止されたため、現在国内では特別な許可が無ければ採取できません。(昭和46年採取禁止) 現在では石材業や庭石業を営む会社等は、山の土地を取得して加工をしているところが多いです。 |
| 海石 | 波の力によって表面の変化に富む石。しばしば、貝が付着しています。 |
このページに関連する本の紹介をしております。
『 詳細を見る 』 『 購入する 』 には、画像をクリックし、別ウィンドウを開いてください。
|
庭にめぐらされた洗練美の極致・飛石と敷石。桂離宮をはじめとして、全国各地の名庭の飛石・敷石を、美しいカラー写真でたっぷりと紹介。選び抜かれ、磨きぬかれた石にさまざまな意匠の魅力を探る。 |
ひっそりと庭を彩る石と水の美「手水鉢」。さまざまな形の手水鉢と水が織りなす幽玄の世界を、美しいカラー写真でたっぷりと紹介。手水鉢の歴史と流れ、種類と構成なども解説する。 |
庭園に趣を添える水辺の景観美「橋・石組」。さまざまな橋と石組が演出する巧みな空間世界を、美しいカラー写真でたっぷりと紹介。橋の歴史と流れ、石橋の種類と構成、水辺の石組の種類と構成などについても解説する。 |
日本庭園は「人と自然と時間」の共同作品であり、その骨格をなす素材が石と水である。庭石の石質と庭園の水系をつぶさに調べた結果を記録した書。平安から江戸時代の庭石研究、庭石の文化圏についてなどを記す。 |
|
作庭者の石に対する心象から石組に対する姿勢まで、その精神性を重視した作法書。現場で役立つ写真を豊富に掲載した、現代から未来への石組指南。 |
石灯籠、飛石、蹲踞は、いわゆる庭づくりの「三種の神器」といわれている。そのうち、蹲踞の用とは、美とは何か? 茶の湯とともに発展してきた蹲踞の作法集。水琴窟のつくり方から蹲踞ミニ事典まで、情報満載。 |
日本の庭は古来から伝わる繊細かつ大胆な感性と手仕事の積み重ねで成立ち、作者の精神性までをも映し出す。各郷土に残る「石積」を庭づくりのヒントとして紹介。石垣畦・城石垣・腰積その他各種を掲載。 |
日本の庭は古来から伝わる繊細かつ大胆な感性と手仕事の積み重ねで成立ち、作者の精神性までをも映し出す。この手仕事のうち、飛石・敷石に焦点を当てた庭づくり作法集。桂離宮の飛石・敷石の未公開写真等多数掲載。 |